顎関節の異状による頬の変形
先日、当院の患者様の息子さんが来られました。
左顎の筋肉だけが盛り上がり、顔の左右差が目立つのが気になるとのことでした。
私「顎の開閉運動には問題ないですか?」
患「ないです」
私「ここを押さえると痛いですか?」
患「痛くありません」
私「ここは?」
患「痛くありません」
私「う~~ん、どこも痛くないんやねぇ」
痛くないけど、私の手には左顎関節に異状がある。明らかに顎関節右側に異状がある。
頚椎を触ると、1番から3番まで側弯している
次に、頭蓋骨全体を触っていくと、側頭骨の乳様突起の位置に左右差がありすぎる
私「スマホ持ってます」
患「はい」
私「出来るだけ画面いっぱいに自画撮りして頂けますか」
患「はい」
私「それで、確認してほしいんだけど、顎の先端が左にずれているのが分かるでしょ」
患「はい」
私「今から施術しますので、後でまた写真で確認しましょう」
クラニアルテクニックで頭蓋骨全体の歪みを正常な方向へ誘導していく…
頚椎の歪みが改善傾向にあるかチェック
頭蓋骨の歪み矯正→チェックを数回繰り返し…
私「これで良しっさあ、もう一度スマホで自画撮りして頂けますか?」
患「はい」
私「ね、さっきと違って顎の先端が真ん中に来ているでしょ」
患「あ、そうですね」
私「顎の盛り上がっている筋肉は直ぐには良くなりませんが、顎の位置が正常になっているのでこれで大丈夫だと思います。また定期的にずれていないかどうかを確認する必要があるので、しばらく2週間ごとに来院して下さい。」
顎関節は頚椎と頭蓋骨の位置関係というか捻じれた歪みを取ることでかなりの改善効果があります。この方もその様でした。顎関節のずれが原因で頬の筋肉の運動量に左右差が出て、良く使う方が発達して盛り上がってしまったのでしょう。左右差がなくなると運動量に合わせて徐々に左右差がなくなってくるでしょう。
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