新型コロナウイルスの豆知識
新型コロナウイルスの破壊力は凄まじいですね。巷には様々な意見が飛び交い、何を信じて良いか分からないので、一番安全だろうと思われる対策(家をでない)を受け入れている方も多いのではないでしょうか?
色々な情報が飛び交いどれを信じたら良いか分からない方に、専門家の知識を少し紹介したいと思います。
新型コロナウイルスの『コロナ』って何??
コロナは「冠(かんむり)」という意味で、ウイルスの形が冠の様にトゲトゲがあるのでこういった名前がついています。感染のメカニズムは?
コロナウイルスは人間の粘膜(咽喉、鼻、眼瞼結膜など)に付着すると、前述したトゲトゲが粘膜に突き刺さり、そこから栄養を取り増殖していくことで発病するとのことです。トゲトゲがなければ発病しない
前述の様にコロナウイルスはトゲトゲが粘膜にとりつくことで発病するので、トゲトゲがなくなれば体内に入っても毒性を示さないことが分かっています。どんな粘膜でもトゲトゲが取り付くかと言えばそうではなくて、ACE2受容体という血圧に関係する受容体がある細胞となります。降圧剤(ACE阻害剤、ARB)を長期で服用している方は、ACE2受容体が増えている可能性がありますので感染しやすいかもしれません。
ACE2は主に咽喉・鼻の粘膜、眼瞼結膜(アッカンベーした時の下瞼の赤いところ)の他、小腸の粘膜にも存在し、アミノ酸の吸収に関係しています。
感染経路は?
直接感染と飛沫感染があります。空気感染はありません。直接感染…ハグ、キスなどで直接身体に触れて感染する経路のこと。
飛沫感染…ウイルスを含んだ唾液などが感染者の咳や鼻水、話をしている時に飛沫として飛散し、それが机・椅子・ティッシュなどに付着し、その付着物を触り、汚染した手で飲食をすることで感染する経路のこと。
空気感染…感染者による呼吸からウイルスが室内を充満して、それによって他の人に感染する経路のこと。
どうして換気良くした方が良いのか?
理由は2つあります。1つ目は単純にウイルスを含んだ飛沫が一定時間漂うことがあるからです。ですから密閉された空間は感染率を高めることになります。
2つ目は、コロナウイルスは壊れやすく、咳や痰で飛び出しても1m程度で死滅すると言われています。比較してインフルエンザはほとんど死なないそうです。
ですから、空気感染はしないといわれているのです。1m以内の距離で暫く一緒に話をしていたら感染する可能性はあります。
消毒は強いものが良い?
次亜塩素酸系が良く使われているようですが、市販ならアルコール系、ベンザルコニウム塩酸塩もお勧めです。また、これらの消毒がなければ家庭用の洗剤を薄めて使っても十分効果があります。石鹸はコロナウイルスの細胞膜を溶かす効果がありますので、それで十分に無毒化出来ます。
特効薬の研究状態は?
コロナ系のウイルスは新型に限らず、トゲトゲを壊すことで無毒化できることが分かっています。今まで使っていた抗ウイルス剤が十分に効果を発揮しないのは、このトゲトゲのタンパク質が変化するからです。これはRNAウイルスの特徴なのですが、この件に関してはここでは割愛します。新型ウイルスのトゲトゲのタンパク質は既に特定されていますので、新薬も開発が進んでおり、今一番期待が高くなっているのは日本の『フジフイルム』の薬のようです。
しかし、日本は新薬の認可に最低でも1年半かかるので、それまでは自己防衛をするしかありません。
時間が掛かる理由は、試験管内で効果を発揮することを確認したのち、動物実験で副作用などの検査、その後は健康な人体で試験をし、その後で認可となりますので、どうしても時間は必要となります。
自分でできる対策として
一番手っ取り早いのはどこにも出かけないのが一番ですが、そういったわけにいきません。その他で出来ることは…
- 手洗い、うがい
- マスク着用
- 換気を良くしておく
- 密閉された空間には長時間居ない
- 非常事態宣言地域には訪問しない
また、風邪をひかないように予防対策(免疫力を高める)も当然有効です。
- 規則正しい生活をする
- 疲れを溜めない。睡眠時間を十分にとる
- 栄養のバランスを意識した食事をとる
- 身体を冷やさない
- 適度な運動をする
- よく笑う