足首のトラブル
8ヶ月ぶりに来院された30代女性。数週間前に左足首を捻挫してから足首の調子が悪く、正座が出来ないとの事。外踝の下が痛くて、アキレス腱が筋違いな感じがする…
触診するとアキレス腱が少し捻じれている感じがあるので、捻挫した時に距踵関節・距腿関節のアライメントがズレてしまったのが原因だと予測が出来た。幸い炎症は治まっていたので、関節の動きを良くしてからアライメントの調節をしたら治ると予測して施術開始。
足関節(足首の関節)に関係する筋肉を一通りほぐしてある程度動きが改善したが、つま先が外方向に回る時にまだ引っかかる感じが残っている。痛みはほとんど改善してない。
ここで注目しないといけないのが膝関節です。膝関節が硬いと腓骨(脛の骨の外側の骨、細い方の骨)の動きが硬くなるので、足関節の動きに制限が掛かります。そこで、膝関節を緩めて、腓骨の動きを改善すると、つま先の動きに引っかかりがなくなりました。でも、まだつま先を伸ばすとアキレス腱のグニッとなる感じが残っているとのこと。
で、最後に距腿関節・距踵関節のアライメントを調節。
これで終了…
痛みもグニッとする感じもなくなったようです。足関節は外・内の踝(くるぶし)の間に距骨という骨が入り込んで関節を作っていますので、膝関節からの影響も受けますし、逆に足首の歪みが原因で膝関節の動きが悪くなったりします。これらのことを踏まえて施術をしていくと治療効果が高くなっていくのです。