またまた顎関節症
顎関節症の原因と頭蓋骨の歪み
最近、顎関節症ばかり書いてますが、特殊ケースの方がお越しになられたので書いてみます。
当HPの顎関節症ページにも書きましたが、顎関節症の原因の多くは頚椎矯正で改善するのですが、何回も再発を繰り返すことがあります。再発の理由は私の経験上では2つほどあります。
1:胸椎の歪み(頚椎の土台になる部分なので胸椎の歪みがあると頚椎だけを矯正しても直ぐに頚椎が歪んでくる)
2:頭蓋骨の歪み(特に側頭骨)
この2つの原因では圧倒的に胸椎の歪みが多いのですが、今回はそういう訳にはいきませんでした。
頭蓋骨の歪みがかなり厳しくてなかなか調節が難しい(;^_^A
しかも不自然な歪みだったので、とりあえず頭蓋骨全体の縫合リリース(縫合:頭蓋骨のつなぎ目)をしてから顎関節の根元である側頭骨の左右差の調節を行ってみました。
最初の2回くらいは1~2日で再発してしまうとのことでしたので、後頭骨と側頭骨のつなぎ目にかなりの違和感があったので、そこを中心に縫合リリースを行ってみました。
すると、今回は再発せず、違和感が少し残っているが、かなり気にならなくなってきたとの事。
私「これで根本原因がやっと見つかったように思います。おそらく後頭部の左側を何か硬いものの上に乗せたまま寝るようなことをしませんでしたか?ピンポイントで頭蓋骨の一部にストレスが掛かっているような跡があるんですが…例えば、ソファーの角に後頭部を乗せて寝ているとか…」
患「あ、そうなんです。実はあるんですよ。首が凝った時に、先生が仰ったところにテニスボールを当てて寝ると気持ちが良いんで…そう言えば顎関節の調子が悪くなる前は良くしていました。」
私「あ、じゃあそれだ!! それを止めといてください。 それと首や肩はこんな体操をしておくと良いですよ…」
体操の仕方を2つほど説明して終了。あとは経過観察をして経過が良ければ微調整して終了の予定。
顎関節症は一度改善すると暫く再発しないので、あと1回で治療は終わると思います。